4月公開作の1位は『劇場版 ドラゴンボールZ 復活の「F」』。一昨年17年ぶりに映画版が復活し、興収29.9億円の大ヒットを記録。
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今作は原作者の鳥山明が初めて脚本を手がけたことも話題だ。2D&3D版、IMAX 3D版での公開で、上映スクリーン数はなんと650以上。数量限定の入場者プレゼント、鳥山明描き下ろし脚本完全収録 JC最“神”刊ドラゴンボール巻「F」が目当ての観客が殺到したようだ。
また公開前日にフジテレビ系で前作がテレビ放映されたことも動員を後押ししているようだ。ちなみに、公開9日間で18.3億円は前作を3%ほど上回る出足。最終的には前作並みの興収で落ち着くかもしれない。
2位は『名探偵コナン 業火の向日葵』。前作がシリーズ最高の41.1億円を記録し、今年も絶好調。公開9日間で前作を10%ほど上回る出足となっている。人気キャラクターの怪盗キッドが5作ぶりに登場するが、3月までキッドを主役にしたテレビアニメ『まじっく快斗1412』が放送されており、動員増に一役買っているようだ。またこちらも公開日前日に日本テレビ系で前作がテレビ放映されたことも動員を後押ししているようだ。
3位は『ワイルド・スピード SKY MISSION』。通常、シリーズ映画は回を重ねるごとに観客に飽きられるが、逆に興収を伸ばす稀有なシリーズで、前作6作目は初めて興収20億円を超えた(20.2億円)。今作は公開9日間で前作を40%以上上回る出足となっている。タイトル通り空中を舞うカーアクションが大きな見どころ。撮影中に交通事故で亡くなったポール・ウォーカーの雄姿が今作で見納めということでも多くのファンを集めているようだ。
なお『シンデレラ』は4月25日から公開され、初日2日間で興収5億5600万円をあげた。ディズニーは今年に入ってからも絶好調で、『ベイマックス』が90億円超、『イントゥ・ザ・ウッズ』が23億円超の大ヒットを記録。出せば当たるディズニーの勢いに乗って、『シンデレラ』も大ヒットスタートを切った。おなじみのラブストーリーということから、女性を中心に子供から大人まで幅広い客層を集客した。また『アナと雪の女王』の続編にあたる短編アニメ『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』が同時上映されたことも大ヒットにつながった。日本語版では神田沙也加、松たか子、ピエール瀧らが続投し、松たか子は新曲『パーフェクト・デイ 〜特別な一日〜』に挑戦し、再び華麗な歌声を披露している。
同じく4月25日から公開された『寄生獣 完結編』は初日2日間で2億7000万円。前作を約20%下回る出足となっている。公開日前日に日本テレビ系で前作の特別編集版がテレビ放映されたが、動員増には結び付かなかった。(文:相良智弘/フリーライター)
[4月公開作ランキング]
1位『劇場版 ドラゴンボールZ 復活の「F」』18.3億円
2位『名探偵コナン 業火の向日葵』18.1億円
3位『ワイルド・スピード SKY MISSION』15.3億円
(4月26日時点。ムビコレ調べ)
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