浮世絵師・お栄が父・葛飾北斎や仲間たちとともに自由闊達に生きる姿を、江戸の四季をとおして描いた『百日紅(さるすべり)〜Miss HOKUSAI〜』。このアニメ映画が、第39回アヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門審査員賞に満場一致で輝いたことがわかった。
・[動画]『百日紅(さるすべり)〜Miss HOKUSAI〜』予告編
同作は現地で6月17日に公式上映と記者会見が行われ、高評価を得ていた。本年度の長編部門コンペ作品は全8本が出品され、現地での受賞予想では『百日紅』をはじめ全ての作品が力をもっていて、どれが受賞してもおかしくない状況で、その結果に注目が集まっていた。
受賞理由は「強い意志をもった女性と、芸術と創造の力を描いた素晴らしい作品」で、原恵一監督としては、『カラフル』(2011年出品・長編部門審査員特別賞&観客賞受賞)以来4年ぶり・通算3冠目となる。
この受賞を受け、原監督は「すべてのスタッフ、キャストに感謝します。この会場のどこかで杉浦日向子さんも見て下さっていたと思います。僕たちはやりました! 本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
同作は現在日本でも全国公開中。また海外では、フランス、イギリス、ドイツ、スペイン、香港をはじめとした世界12ヵ国での公開が決定している。映画祭としてはこの後、7月14日から8月4日にカナダ・モントリオールで開催される第19回ファンタジア国際映画祭で、アニメーション作品としては異例のオープニング作品として正式招待されており、今後の展開にも注目だ。
・[動画]『百日紅(さるすべり)〜Miss HOKUSAI〜』予告編2
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