甘酒と特製飴をファンに振る舞い、吉永小百合、鶴瓶が『おとうと』ヒット祈願!

左から山田洋次監督、吉永小百合、笑福亭鶴瓶。浅草寺で映画のヒット祈願をした3人
左から山田洋次監督、吉永小百合、笑福亭鶴瓶。浅草寺で映画のヒット祈願をした3人

1月24日、浅草の浅草寺で、映画『おとうと』のヒット祈願イベントが開催され、キャストの吉永小百合、笑福亭鶴瓶と山田洋次監督が参加。詰めかけたファンたちに、甘酒や、劇中で鶴瓶が演じる鉄郎の顔を描いた特製の「鉄郎飴」を振る舞い、映画をアピールした。

『おとうと』予告編

吉永扮するしっかり者で心優しい姉と、鶴瓶扮する不出来な弟の絆を描いた物語。吉永は鶴瓶との共演について、「本当に楽しい方で、私たちを心から温かくしてくれる方でした」とコメント。映画出演をきっかけに、亡くなった家族についていろいろと考えたとしんみり語った後で、「ただ、本当に映画のような弟(鶴瓶)がいたら大変だとは思います」と苦笑い。それを聞いた鶴瓶は「役柄ですから!」と抗議し、ファンたちを笑わせていた。

山田監督の前作『母べえ』でも吉永と共演した鶴瓶。姉弟役で共演した感想について、「お食事やカラオケもご一緒して、デュエットまでさせていただいたんですよ。こんな幸せなことはないですよ」と満面の笑み。また、劇中では落ち着きのない弟・鉄郎を演じた鶴瓶だが、実際の性格では、堅実な姉役だった吉永のほうが鉄郎に近いことを明かし、「今後、『本当の吉永さんはこういう人だ』と、世間に知らしめたいと思っています」とニンマリしていた。

映画について山田監督は、「とんでもない弟がいて、お姉さんは泣いたり怒ったりしていてデコボコな家族なのですが、決して不幸ではない。そういった家族の姿を通して、観客のみなさんに家族について考えてもらえたら」とコメント。また、邦画としては初となるベルリン国際映画祭のクロージング作品に選ばれた栄誉について、「東京国際映画祭でもクロージングに選んでもらったことがないので、よくぞ選んでくれたという気持ちです。ベルリン市民の皆さんが、映画をどうとらえてくれるか楽しみです」と話していた。ちなみに、吉永は、仕事をやりくりして、なんとか映画祭に参加できるようにしたと話していたが、鶴瓶は鹿児島での落語会のために出席はできないそうで、「鹿児島で祈ってます」とちょっと残念そうだった。

『おとうと』は1月30日より全国公開される。

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