清純派・佐藤寛子がフルヌードに初挑戦したサスペンスドラマ『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』。この映画が10月2日に封切られ、銀座シネパトスで竹中直人と佐藤、そして石井隆監督が初日舞台挨拶を行った。
本作は、1993年に公開された石井監督の『ヌードの夜』の続編とも言うべき作品。『ヌードの夜』は、竹中扮する紅次郎という男と薄幸な女性・名美とのねじれた愛を描いた話題作だが、監督は本作を作った理由についてこう語った。
「前作から7年後に私生活でいろいろあって、どうしても、名美を失った次郎さんのその後を描きたくなり、脚本を書いたのが10年前。すぐに竹中さんに読んでもらったのですが、ハードな内容の映画を製作することができずに、それから10年かかってしまいました」
一方、17年ぶりに同じ役を演じた竹中は「撮影初日には久しぶりだと思っていたのですが、いざ初日を迎えると、17年なんてあっという間なんだな」とコメント。「あっという間に、人は年を取ってしまうんだなと、しみじみ思っています。あっという間に体力が衰え、腰も肩も痛いし、どんどん老眼になっていくし(笑)。そういうことをすごく感じました」と感慨深げに語っていた。
また、体当たりの熱演を見せた佐藤は「最初は緊張してプレッシャーを感じていた」と明かし、「竹中さんがいたから、この役ができたんだと思います」と竹中への感謝を語った。
撮影期間は3週間。ハードな現場で知られる石井監督だが、竹中は「とても楽しかったですよ」と爽やかな笑顔を見せ、3週間みんなでボロボロになりながら撮影したと告白。「監督は寝ないんです。寝ない監督は初めて」と、監督のバイタリティについても語った。
竹中によると「監督は雨が好きなので、晴れていると元気がない。天気が悪くなって雨が降ってくると元気が出てくる」。これについて石井監督は「『ヌードの夜』は雨で始まって雨で終わる映画なので、今回はどんなに赤字を出しても、雨をバシャバシャ降らそうと思った。昔は人のお金で作っていたので平気で雨をどんどん降らせていたのですが、自分の会社で(制作を)やるようになってから、『雨を降らせるのはこんなに金がかかるんだ!』と急に怖じ気づいて、降らせ方もショボショボになってしまった。けれど今回は竹中さんとも久しぶりだし、ヤケになって降らせた」と言い、雨だらけで血だらけの映画だと話していた。
竹中と佐藤のベッドシーンも見どころのひとつ。その撮影中の様子について監督は、「佐藤さんの衣装を竹中さんが脱がしていくので、こちらは『その調子、その調子』と思ってるんですけど、すべてを脱がせ終わったら、竹中さんが佐藤さんに服をかけちゃったりして、『え!? 話しが違うじゃない!』ってNGとなり、もう一度やってもらうんですけど、また服をかけちゃう」と苦笑い。「竹中さんはフェミニストで優しいのですが、僕は鬼のように『違うんです、違うんです』と衣装を取りながらがんばりました」と話し、「暗い話ですが、どうぞ楽しんでください」と呼びかけていた。
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