15歳でレディース「紫優嬢」の総長となり、数々のメディアで人気を博したカリスマ少女の中村すえこ。彼女の半生を綴った自伝を映画化した『ハードライフ 〜紫の青春・恋と喧嘩と特攻服』が5月21日に公開となり、銀座シネパトスで行われた初日舞台挨拶にキャストの寺島咲、片岡信和、秋山莉奈、山崎みどり、小田あさ美、パンチ佐藤、秋本奈緒美と、原作者の中村すえこ、関顕嗣監督が登壇した。
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・『ハードライフ』初日舞台挨拶、その他の写真
主人公のすえこを演じた寺島は「最初に話を聞いたときは、自分には遠い世界のように感じて、演じることができるのかという不安もあった。でも、台本を読んでリハーサルをしていくうちに、すえこも悩みを抱え、恋もする、普通の女の子と同じなんだと気づき、感情移入できた」と振り返った。
すえこの彼氏・達也を演じた片岡は「最初は『達ちゃん、達ちゃん』と僕のことを呼んでいた彼女が、いつの間にか紫優嬢の仲間に入り大きくなっていく。久しぶりに会うと、可愛いと思いながらも、少しずつ遠くに行ってしまっている。不良というより、その歯がゆさを大切に演じた」と語った。
すえこの先輩で不良のメグミを演じた秋山は「ずっとヤンキー役をやってみたいと思っていた。25歳なので、もう無理かなと諦めかけていたので本当に嬉しい」とコメント。紫優嬢の総長・美穂を演じた山崎は「レディースを1回もやったことがないのに、(知人から)『適役』と言われてショックだった」と明かした。
また山崎は、実際にすえこが着ていた特攻服を着用したそうで「『それ本物だよ、血も汗も涙も吸い込んでいるから』とすえこさんに言われ、重さを感じた」とコメント。一方で特攻服に関しては「着るとなぜかみんなウンコ座りになる(笑)。お弁当を食べるときもウンコ座り。特攻服パワーを感じた」と話し、観客を笑わせていた。
黒髪を金髪に染めレディースの一員を演じた小田は「特攻服は憧れの存在。ずっと着てみたかった。こうみえて今までお姫様役しかやったことがなかったので(笑)、ヤンキー役は初めて。特攻服を着るとすごい身が引き締まる」とコメント。撮影中に原作の中村から「あさ美ちゃんが1番ヤンキーっぽいよ」と“褒められた”そうで、「さらに気合いが入った」と振り返っていた。
また、すえこの父親を演じたパンチ佐藤は「プロ野球を引退して17年目。俳優としても勝負したいと思ったいいタイミングで役をいただいた」と役者への意欲を語り、母親を演じた秋本は「この映画の話をいただいたときに、そうか私、とうとう特攻服を着るのかと思った」と話し、笑いを誘っていた。
原作者の中村は「映画になることは作家として嬉しいこと。でも、自分の過去が自分だけの過去じゃなくなってしまう気がして、寂しい気持ちもある」とコメント。関監督は「生んでくれてありがとう、生きている喜びを再認識できれば──。そんなテーマでこの作品を作った」と映画をアピールしていた。
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