大衆受けするのかマニア受けにとどまるのか、あるいはマニア受けすらしないのか──と業界が注目していた話題作『ウォッチメン』が、先週末、全米初登場で興行成績の首位に!
原作は、登場人物の設定や冷戦という時代背景が特殊過ぎる上にきわどいシーンも多過ぎるとの批判もあったグラフィックノベルのエポックメーキング的名作で、映画化は不可能と言われていた。これまでも、『12モンキーズ』のテリー・ギリアム、『レスラー』のダーレン・アロノフスキー、『ボーン・アルティメイタム』のポール・グリーングラスなど、名だたる監督たちによる映画化の話が次々と浮かんでは消えていったが、『300〈スリーハンドレッド〉』のザック・スナイダー監督がついに映像化に成功!「子どもは見に行かないヒーローもの」として、メガヒットが期待されている。
この成功に続け、ということか、ハリウッドではスーパーヒーローものの企画が目白押し!
先日のアカデミー賞授賞式で司会をつとめたヒュー・ジャックマンは、人気シリーズの最新主演作『X-MEN オリジンズ:ウルヴァリン』の公開を控えていて(5月1日全米公開)、サミュエル・L・ジャクソンは、『アイアンマン』などいくつかの映画に登場した“ニック・フューリー”なるキャラクターを9本もの映画で演じるという契約をしたばかり。その他、サム・ライミ、トビー・マグワイアのチームによる『スパイダーマン4』、『ダークナイト』の続編、そして、ジョシュ・ブローリンとミーガン・フォックスの出演が決まったDCコミック原作の西部劇ヒーローもの『Jonah Hex』。また、人気コメディアンのセス・ローゲンが、かつてブルース・リーを有名にしたヒーローシリーズ『The Green Hornet』のコメディ版に主演するなど、例を挙げればきりがない。
業界人の1人は、このスーパーヒーローもののラッシュを、「昔、数多く作られた、“勧善懲悪を主体にした西部劇”に取って替わるもの」と分析している。だが何よりも、先行きの見えない不況が、映画ファンたちを、少しでもスカッとした気分になれるヒーローものに駆り立てていると言えそうだ。
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