2010年もムビコレでは、映画にまつわる様々なニュースを報じてきました。そのなかから編集部が、ヒットの数字や業界の流れを踏まえながら、重大ニュースを独自にチョイス。2010年を代表する10本を選んでみました。【前編】となる今回は、第10位〜第6位を発表します(後編はこちら)。
【第10位】……朝ドラ・ヒロインの宮地真緒が大胆濡れ場に挑戦!
女優が裸になり濡れ場に挑戦するというニュースは、これまでも常に注目を浴びてきた。2010年、そんな話題を振りまいたのが、NHK連続テレビ小説『まんてん』でヒロインを演じた宮地真緒。江戸川乱歩の小説を映画化したエロティックサスペンス『失恋殺人』に主演し、豊かなバストを披露している。
一方、話題性では宮地に引けを取らなかったのが小向美奈子だ。元グラビアアイドルでありストリッパーとしても活躍する彼女が主演したのが『花と蛇3』。原作者の団鬼六も、「今まで演じてきた女優にはSMの気がなかったが、小向にはある。彼女は初めからMの気があるって言ってましたから」と小向のMっぷりを絶賛していた。
・「気合いで乗り切った」濡れ場初挑戦の宮地真緒が美脚をさらして舞台挨拶
・原作者の団鬼六、小向美奈子のドM度を評価し『花と蛇3』に太鼓判!
【第9位】……寺島しのぶがベルリン国際映画祭で女優賞を受賞!
2月に開催された第60回ベルリン国際映画祭で、若松孝二監督の『キャタピラー CATERPILLAR』に主演した寺島しのぶが最優秀女優賞にあたる銀熊賞を受賞した。これまでに同賞を受賞したのは1964年に受賞した左幸子、75年に受賞した田中絹代の2人だけで、実に35年ぶり、3人目の快挙。
同作で寺島は、四肢を失って戦地から帰還した夫を世話する妻の献身と狂気を熱演。精神的にも肉体的にも過酷な役だったが、寺島は「台本を読んだときに、これは絶対にやらせていただきたいと思った」とコメントしている。性欲の塊となった夫に応える濡れ場の壮絶な描写も話題となったが、若松監督は演技力と共に、その脱ぎっぷりの良さも讃えていた。
・戦争の狂気を描いた『キャタピラー』初日舞台挨拶で、寺島しのぶが涙をこらえ感無量
・「脱がせるな」の要求無視して強行突破! 若松孝二監督が寺島しのぶの女優魂を絶賛
【第8位】……日本のイルカ漁を非難した『ザ・コーヴ』が上映禁止騒動に発展
日本のイルカ漁をイルカ保護の立場から描いたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』。第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞に輝く一方で、隠し撮りや独善的な主張で反感を買っていたこの映画が、上映中止寸前にまで追い込まれる騒動が今年6〜7月に持ち上がり社会現象となった。
詳細は下記の関連記事に記してあるが、とあるネット右翼団体からの抗議により、東京のメイン館だったシアターN渋谷を含む東京2館、大阪1館での上映が取りやめとなる事態に陥ったのだ。最終的に時期を遅らせての公開となったが、映画界にとっては表現の自由を問われる問題に発展した。
・『ザ・コーヴ』困難乗り越え7月3日上映決定。これまでの抗議の全貌も明らかに!
・『ザ・コーヴ』渋谷では20〜30人による街宣活動! 大事に至らず上映開始
【第7位】……ブルース・ウィリスとメル・ギブソン、50代俳優の明暗
55歳のブルース・ウィリスと54歳のメル・ギブソン。共に『ダイ・ハード』(ブルース・ウィリス)、『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』(メル・ギブソン)などで活躍してきた同世代のアクションスターだが、2010年の私生活はハッキリと明暗が分かれた。
ウィリスは22歳年下の下着モデルと結婚。仕事も好調で2011年1月29日に日本公開される『RED/レッド』をはじめ、今後もシガニー・ウィーヴァー共演のアクションスリラー『The Cold Light of Day』や『Setup』『Ten』『The Expendables II』など出演作が目白押し。
一方、メル・ギブソンは、円満別離したはずの元恋人からDVで訴えられたのをはじめ、ウィノナ・ライターからはユダヤ人や同性愛者に対する差別発言を暴露され、さらには事務所も解雇。『ハングオーバー!』続編への出演も取り消されるなど、身から出たサビとは言え、踏んだり蹴ったりといった状態だ。
・ブルース・ウィリスとハリソン・フォード、大物2人の22歳差恋愛が相次いで成就!
・円満別離のはずが……。メル・ギブソンと元恋人が泥沼裁判に突入?
【第6位】……子役の芦田愛菜が大人気、日本アカデミー賞新人俳優賞も獲得
子役の芦田愛菜が「かわいい〜」と人気急上昇中だ。映画では2010年に『半分の月がのぼる空』『告白』『ゴースト もういちど抱きしめたい』に出演したほか、『怪盗グルーの月泥棒 3D』では声優にも挑戦し、わずか6歳にして初日舞台挨拶に単独で登壇。観客を魅了していた。
また、12月には『ゴースト もういちど抱きしめたい』の演技が認められ、日本アカデミー賞の新人俳優賞に史上最年少で選ばれる快挙も成し遂げている。2011年も『犬とあなたの物語 いぬのえいが』『のぼうの城』など、大作・話題作に出演しており、どんな活躍を見せてくれるかにも注目だ。
・芦田愛菜ちゃんの笑顔に、観客も司会もマスコミもみんなメロメロ!
・芦田愛菜も登壇、『ゴースト』完成披露舞台挨拶
なお、【番外編】として、2010年が参議院銀の選挙イヤーだったことに関するレポートもご報告しておこう。世界を相手に映画を作っていくのなら、国のサポートも必要。そんな思いもあってムビコレでは、比例代表候補者に「映画は支援すべきか否か」といった内容を中心とした緊急アンケートを実施。「映画に対する国の支援は必要だと思いますか?」との質問には、89.3%の方が「必要」と答えていた。
他業種同様、映画界も、よりよく変化していくためには国の力も必要。2011年以降もムビコレでは、こうした地道な活動も続けていく予定だ。
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