ミニシアター・ブームを牽引してきた恵比寿ガーデンシネマが1月下旬より休館
1994年10月8日にオープンして以来18年間に渡り240本の映画を上映してきた恵比寿ガーデンシネマが、2011年1月29日より休館することとなった。
ロバート・アルトマン監督の『ショート・カッツ』、ウディ・アレンの『ブロードウェイと銃弾』、スウェーデン映画の『ロッタちゃん はじめてのおつかい』、ネイチャードキュメンタリー人気の火付け役とも言うべき『皇帝ペンギン』、真木よう子が大胆な自慰シーンに挑んだ『ベロニカは死ぬことにした』など、数多くの秀作・話題作を上映し、映画ファンに愛されてきたガーデンシネマ。80年代から90年代にかけてミニシアターブームを牽引してきた当館だが、恵比寿にはここ以外に映画館がないということも、集客上のネックになったようだ。
また、近年、シネコンが都市部にも進出し、人々が映画を楽しむスタイルに変化が見られるようになったことも、業績悪化の原因と見られている。
恵比寿ガーデンシネマの最後を担うのは、現在公開中のウディ・アレンのハートフルコメディ『人生万歳!』。洗練された大人の街・恵比寿にぴったりな1本と言えるだろう。
また、1月15日からは<恵比寿ガーデンシネマ・ベストセレクション>を開催。過去の上映作品のなかから厳選した作品を上映。ポール・オースターの描き下ろし小説を映画化した『スモーク』、恵比寿ガーデンシネマで数多くの作品が上映されたウディ・アレンの『さよなら、さよならハリウッド』と『マッチポイント』、不思議な電子楽器をモチーフにしたドキュメンタリー『テルミン』、伊坂幸太郎の小説を映画化した『アヒルと鴨のコインロッカー』など16本が上映される。
詳しい上映スケジュールなどは恵比寿ガーデンシネマ公式サイト(http://www.kadokawa-gardencinema.jp/yebisu/)をご覧ください。
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