年が変わって2009年。今年の映画界では、どんな流れが巻き起こり、どんな作品がヒットするのでしょうか? ムビコレ編集部ではそんな潮流を大胆予測。ヒットしそうな銘柄5つを厳選し、5回に渡ってレポートします。
【第5回】……今年も続編頼み!? ヒット作の続編が続々登場!
5つ目、ラストとなるヒット銘柄が「続編」です。ここ数年、ネタ切れ気味といわれる映画界では、ヒット作の続編が目立っていましたが、今年もその傾向は健在のようです。
長寿シリーズでは、1月24日に『007』シリーズ最新作となる『007/慰めの報酬』が公開となります。6代目ジェームズ・ボンドになったダニエル・クレイグの2作目で、前作『007/カジノ・ロワイアル』は日本でも興収22.1億円のヒットとなっただけに期待大。続いて登場するのは、2月13日の金曜日公開と、公開日にこだわった『13日の金曜日』。さらに6月には『M:i:III』のJ.J.エイブラムスが監督をすることも話題の『スター・トレック』最新作も登場します。
アニメでも、『マダガスカル2』(3月14日公開)と『アイス・エイジ3』(7月25日公開)という2本の続編が登場。そうした中、大ヒット映画の続編として、今年の洋画市場を盛り上げそうなのが、『天使と悪魔』『ターミネーター4』『トランスフォーマー:リベンジ』『ナイトミュージアム2』『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の5作品です。
5月15日公開の『天使と悪魔』は、興収90.5億円の大ヒットとなった『ダ・ヴィンチ・コード』(06)の制作陣が再結集した作品で、『ダ・ヴィンチ〜』同様、主人公のロバート・ラングドンをトム・ハンクスが演じる話題作です。『ターミネーター4』(6月13日公開)も、言わずと知れたヒットシリーズの続編で、前作『ターミネーター3』(03)の興収は82億円を記録しています。
『トランスフォーマー:リベンジ』(夏公開)は、04年に公開され、興収40.1億円の大ヒットとなった『トランスフォーマー』の続編ですし、『ナイトミュージアム2』も、04年に興収35.7億円を記録した『ナイトミュージアム』の続編になります。そして今年、大本命と目されているのが『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(7月17日公開)。『ハリポタ』シリーズは、回を追うごとに興収が落ちてきているとはいえ、07年公開の前作は94億円を記録しているだけに、注目度もバツグン。公開時期が昨年暮れから延期となったことが、どんな影響を与えるかにも注目です。
続編が多いのは洋画ばかりではありません。邦画界でも、『チーム・バチスタの栄光』(2月28日公開)の続編に当たる『ジェネラル・ルージュの凱旋』、『相棒』のスピンオフに当たる『相棒シリーズ|鑑識・米沢守の事件簿』(3月28日公開)、『クローズZERO』の続編に当たる『クローズZERO II』(4月11日公開)と、続編が目白押し。
これに、最初から2部作、3部作として製作された『レッドクリフ Part II』(4月10日公開)や『20世紀少年 第2章 最後の希望』(1月31日公開)、『20世紀少年 最終章』(秋公開)を加えると、今年は例年以上に、続編が映画界を引っ張る1年となりそうです。
【今年は何が流行る? 2009年のヒット銘柄5つの潮流!】
・【その1】ドラマと映画のWパンチで『ターミネーター』が I’ll be back!!
・【その2】夏と冬、2つの山場で3D映画の時代が到来!
・【その3】ハリウッドもアラフォーが大活躍!?
・【その4】映画版『ROOKIES』が大ヒット!?
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