「ビートニク映画祭」開催、ジャック・ケルアックのドキュメンタリードラマも日本初公開

『ジャック・ケルアック/キング・オブ・ザ・ビート』
『ジャック・ケルアック/キング・オブ・ザ・ビート』

1950年代のカウンターカルチャーを牽引したビートニク。ビート族と呼ばれ、社会に反抗する若者たちをテーマにした作品を集めた「ビートニク映画祭」が、3月22日から開催される。

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なかでも注目は、日本初公開となる『ジャック・ケルアック/キング・オブ・ザ・ビート』(85年)。小説『オン・ザ・ロード/路上』で一躍時代の寵児となり、ビート・ジェネレーションを代表する人物ジャック・ケルアックのドキュメンタリードラマだ。

他には、アルコール・ドラッグ中毒の治療にサナトリウムを訪れた男が体験する幻想世界をシュールなタッチで描く異色作で、コンラッド・ルークスの初監督作品『チャパクア』(87年)。同じくルークスの第2作にして最後の作品、文豪ヘルマン・ヘッセの世界的ベストセラーでビートニク世代のバイブルと言われた同名小説を原作に、シッダールタ(釈迦)の悩める一生を描く『シッダールタ』(72年)も上映。

さらに、現代写真家の巨匠、ロバート・フランクがメガホンをとり、トム・ウェイツ、Dr.ジョン、J・ストラマーなど玄人好みのミュージシャンが多数ゲスト出演するロードムービー『キャンディ・マウンテン』(90年)。ウィリアム・バロウズ原作、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『裸のランチ』(92年)、ボブ・ディランの若き日の姿をリアルに映し出した『ドント・ルック・バック』(67年)。60年代のポップ文化が咲き乱れたロンドンを鮮やかに切り取った伝説のドキュメンタリー『スウィンギング・ロンドン1&2』(67年、77年)など、これぞ“ビートニク”な一筋縄ではいかない作品が集められた。

「ビートニク映画祭」3月22日よりオーディトリウム渋谷にて開催。以降、全国劇場にて順次公開される。

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