【週末シネマリサーチ】〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
10月10日から10月11日のランキングは、山田孝之の挑戦を受けていた『図書館戦争 THE LAST MISSION』が、同配給の『バクマン。』から首位を奪取。ジャンルや視聴者層は違うので、一概に比較できないが、初週土日では『バクマン。』対比133%という数字を出した。ロバート・デニーロ&アン・ハサウェイ共演の『マイ・インターン』は全国272スクリーンで、土日動員13万人の3位発進。『プラダを着た悪魔』(06年/20世紀フォックス)とほぼ同等のスタートを切った。完全に読み違ったのはアニメ『UFO学園の秘密』(日活)。幸福の科学・大川隆法が製作総指揮をつとめた長編アニメーションだが、全国172スクリーンで土日動員8万5000人と、拡大公開の3Dアニメ『GAMBA ガンバと仲間たち』(東映)や、『ファンタスティック・フォー』(20世紀フォックス)に勝利した。
今週は100館超の公開作品が『ジョン・ウィック』(ポニーキャニオン)のみと、やや小粒な印象。作品自体は秀作揃いだが、ランキングをにぎわすのは少々厳しいか。
(※ランキングは週末土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
[今週の上位ランキング予想]
◎該当作なし
○該当作なし
▲『ジョン・ウィック』(ポニーキャニオン)
△該当作なし
*『探検隊の栄光』(東宝映像事業部)
*『先輩と彼女』(東映)
*『マジック・マイクXXL』(ワーナー・ブラザース)
*『ダイバージェントNEO』(KADOKAWA)
(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)
▲【7位予想】『ジョン・ウィック』
キアヌ・リーブス主演のアクション映画。元殺し屋の男が、最愛の妻が遺した愛犬を殺害されたことにより、裏社会に復帰し壮絶な復讐劇を繰り広げる。
2013年に主演した『47RONIN』(東宝東和)は、全国753スクリーンで公開され初週土日の動員が7万7000人。『ジョン・ウィック』は全米オープニング興収で約1450万ドルを稼ぎ2位。全世界的にも7800万ドルを超える大ヒットを記録している。
キアヌといえば『マトリックス』シリーズの大ヒットが思い浮かぶが、近年は“激太り”や、“お忍びで秋葉原出没”など、ハリウッドスターという一面以外にも、親近感を与えてくれるような話題を提供している。9月末にはプロモーションのため来日。柔道五輪3連覇の野村忠宏氏と共に、作品のアピールおよび日本愛を爆発させていた。約150館での上映と『47RONIN』などから比べると規模は小さいが“復活キアヌ”を印象付ける作品の出来、4万-5万人の集客は期待できるだろう。(後編へ続く…)
・【週末シネマリサーチ】(後編)キアヌ復活!『ジョン・ウィック』は果たしてランクインするのか!?
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