吉永小百合主演の映画『おとうと』の初日舞台挨拶が1月30日に丸の内ピカデリーにて行われ、吉永のほか、笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮、石田ゆり子、小林稔侍、山田洋次監督らが登壇。舞台挨拶を行った。
『おとうと』は、できの悪い弟(鶴瓶)とその姉(吉永)を中心に、家族の絆を描いた感動作。山田監督が「撮影から1年。長い間、封切りを待ち構えていて、ついにその日が来たという思いで感無量です」と振り返れば、吉永は「長いこと映画に出ていますが、初日の前の日は、遠足に行く前日と同じように胸が躍って、不安で眠れません」と明かすなど、本作への思いが詰まった舞台挨拶となった。
そうしたなか、山田監督がベルリン映画祭で、映画界に対し功労があった人に与えられる「ベルリナーレ・カメラ賞」に決まったと発表され、吉永から監督への花束が贈呈された。すると鶴瓶が「すみません。吉永さんが監督を胴上げしたいと言うてはる」と発言。司会がすんなりと「いいですね」と答えると、鶴瓶は自分から言い出したにも関わらず「いいことあらへんがな。むちゃくちゃやんか、アブないねん」と突っ込んでいた。
その後、吉永から監督へ、お祝いのコメントが。「とても嬉しくて、なんとお祝いしたらいいかわからないくらい」と興奮気味に話す吉永は、2年前にベルリン映画祭に『母べえ』で参加。温かい拍手を受けながらも賞を逃し、ガッカリしながら山田監督と日本に戻ってきたことに触れ、「だから今日は、なんかもう嬉しくて。本当にベルリンにお供して、監督の喜びを、私もおそばで受け止めたいと思っております」と声を詰まらせていた。
一方、鶴瓶はベルリンに行きたいけれど(仕事の都合で)行けないと話しつつ、「吉永さんが本当に向こうで胴上げしたいと、ずっと言ってはったんですよ。『できない』って言ってるのに」と相変わらず胴上げ話にこだわっていた。
さらに、鶴瓶は1月29日夜に吉永と一緒に出演したTBSの『A-Studio』という番組で、吉永と一緒に指切りをしたことについても話しはじめた。
「吉永さんと収録中に、『次は、夫婦役やね』って、“吉永さん”が仰ったんですよ。それを僕が監督に伝えたんです。『監督、次は夫婦役やでって言うてはりますよ、と』。そしたら、監督が誤解して、僕が言うてる思うて、『段々厚かましくなってますね』と(笑)。違う、僕は言うてません」。と、自分が言い出しっぺではないことを念押ししつつ、「テレビで小指を絡ませたんです。絶対、タモリが怒りますよ。西田敏行さんも怒ります」と話していた。
『おとうと』は丸の内ピカデーほかにて全国公開中だ。
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