世界遺産を3Dで映し出す『FURUSATO 〜宇宙からみた世界遺産』。この映画のマスコミ向け試写会が、4月22日に日本科学未来館の3Dドームシアターで行われ、オリジナルストーリーを書き下ろした小山薫堂とTBSビジョンのプロデューサー・小川直彦らが登壇。舞台挨拶を行った。
この日、プロデューサーの小川は、『おくりびと』に主演した本木雅弘の愛娘である内田伽羅(うちだ・きゃら/10歳)が本作に出演していると明かした。内田が演じるのは、広島に暮らす少女役で、父親顔負けの情感あふれる演技で、平和への思いを表現していた。内田は、昨年公開された『eatrip(イートリップ)』というドキュメンタリーで映画デビューは果たしていたものの、演技はこれが初体験となる。
そんな内田のキャスティングが実現したきっかけは、本作のディレクターである日下宏美氏が、偶然見つけたCDジャケット(「冷たい夢、明るい休息」渡邊琢磨)だった。その写真が気になった日下が、小山を通じて内田を紹介してもらい、本作への出演へとつながった。
また、小山は今回の映像について「今まで資料を見て想像していただけのピラミッドが、この映像を見て、その臨場感に3Dの必然性を感じた。『アバター』よりも3Dにふさわしい映画だ」と述べたほか、世界遺産というテーマについても「“現在”は過去からの贈り物。“今”は未来への贈り物」と話し、過去から受け継いだ世界遺産を未来へ残していくことの必要性を訴えていた。
なかなか足を踏み入れることのできない貴重な世界遺産の“体感”映像と、宇宙飛行士以外の人間が決して見ることのできない角度から見る世界遺産。そのすべてを堪能できる『FURUSATO 〜宇宙からみた世界遺産』は、全国ワーナー・マイカル(板橋)ほかで6月19日日より公開される。
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