累計200万部のベストセラー小説を映画化した『白夜行』が、10月25日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで第23回東京国際映画祭の特別招待作品として上映され、キャストの堀北真希、高良健吾、船越英一郎、深川栄洋監督が舞台挨拶を行った。
[動画]『白夜行』舞台挨拶/堀北真希、高良健吾、船越英一郎ほか
[フォトギャラリー]東京国際映画祭開幕イベントに堀北真希、高良健吾も登場!
原作の愛読者でもあったという堀北。本作で初の悪女役に挑戦している彼女は「悪女ということになっていますが、悪いことをするシーンはあまりなく、一見好感を持てるところもあったりする役。どうやって役に近づいて行けばいいかとすごく悩んだこともありましたが、挑戦だと思って頑張りました」と告白。また、実際にはどんな風に演じたかと聞かれると、「とにかく、その場の空気を自分のペースにしていくというか……。そういう部分に気をつけました」と振り返った。
一方、堀北扮する主人公に愛を捧げる青年役を演じた高良は、「常に満たされないので、きつかった」と、精神的な苦しさを感じる役だったと吐露。さらに「監督はドSだったし……」と苦笑いしながらも、深川監督の厳しい演出に応えた充足感も感じた様子。だが、「クランクアップはとても嬉しかった」と本音も漏らしていた。
サスペンスドラマの帝王とも呼ばれる船越は、本作で2人を追い詰めていく刑事役に。船越は「キャリアの半分以上を犯人を追いかける役をやっていて、サスペンスに人生を捧げている」と俳優人生を振り返り、これまでは分かりやすい演技をすることが多かったと告白。「平たく言えば説明過剰なクサい俳優ですが」と観客を笑わせてから、「今回はそういう部分を極力排除して愚直に演じよう」と思ったと告白。それを監督に伝えたところ監督は「分かりました、お手伝いをさせていただきます」と静かな声で応えたそうだが、「お手伝いならいいのですが、シゴかれてしまいました(笑)」と若手監督の厳しい演出に思いをはせていた。
最後に堀北は、「この映画では、人の暗い部分とかきれいじゃない部分がいっぱい描かれています」と映画について説明。「普通ならそういうものは避けて通りたいと思うし、できれば見たくないと思うはず。でも、そういう辛いものに、みんなで真正面から向き合って取り組んで作りました。決して人ごとと思わずに見ていただければ嬉しいです」と語りかけていた。
『白夜行』は2011年1月29日より全国公開される。
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