ソフトな語り口で女心をとろけさせるジャーナリストの山路徹。今や恋愛評論家としても引っ張りだこの彼が、本職に立ち返り、パレスチナ問題を解説した映像が公開された。
これは、7月16日より公開となる『いのちの子ども』の背景を知り、作品の理解を深めるために作られたもの。同作は、難病をもつパレスチナ人の赤ちゃんを救うため奮闘するイスラエル人医師とテレビジャーナリスト、そして、宗教と子どもの命との狭間で揺れ動く母親の姿を映し出したドキュメンタリーだ。それぞれの姿を通して、出口のないパレスチナ問題の根深さが浮かび上がってくる。
解説映像で山路は、流浪の民だったユダヤ人が第2次世界大戦のホロコースト体験などを経てイスラエルを建国したことから、彼の地に暮らしていたパレスチナ人との間で、今に至る終わりのない争いが勃発した歴史を優しく説明。「相手を知らないからこそ武器を取って戦ってしまう」と、両者の心理について触れ、映画のような交流を通じてお互いを知ることが問題の解決になるのではないかと、「愛の人」の本領を発揮した解説を展開している。
分かりづらいイスラエルとパレスチナの紛争について分かりやすく説明してくれる山路の解説映像は、世界情勢への理解を深めてくれること間違いない。
『いのちの子ども』は7月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開される。
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