【週末シネマリサーチ】〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
5月16日〜17日のランキングは、勢いそのままにディズニー映画『シンデレラ』が公開からV4を達成。累計動員300万人、興収40億突破の大ヒットとなった。大泉洋主演の時代劇『駆込み女と駆出し男』は、全国311スクリーンで公開され動員12万人、興収1億5000万で3位。ほぼ当欄の見立て通りのスタートとなった。7位予想だったコレット=セラ監督&リーアム・ニーソン主演の『ラン・オールナイト』は、全国238スクリーンで動員5万人の9位。同コンビの前作『フライト・ゲーム』が9万人を動員したことを考えると、やや物足りない数字となった。
今週は、実写化不可能(よく使われる表現だが……)と言われていた乾くるみのベストセラー小説を実写化した『イニシエーション・ラブ』が大本命。松田翔太&前田敦子、東宝配給、原作はベストセラー。条件はそろった。
(※ランキングは週末土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
・【今週見るならこの映画!】巨大建築物萌え必見!『メイズ・ランナー』の迷路がドSすぎる
[今週の上位ランキング予想]
◎『イニシエーション・ラブ』(東宝)
○『メイズ・ランナー』(20世紀フォックス)
▲『チャッピー』(ソニー・ピクチャーズ)
△『hide 50th anniversary FILM 「JUNK STORY」』(イーライセンス)
×『リピーテッド』(クロックワークス)
(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で ×:期待)
◎【1位予想】『イニシエーション・ラブ』
乾くるみの人気小説を、『TRICK』『SPEC』シリーズなどの堤幸彦監督が映画化。1980年代を舞台に男女2人の恋愛を壮大なトリックを交えて描く。松田翔太、前田敦子、木村文乃らが出演。
2015年に公開された東宝配給の実写作品はこれまで10作。初週の最高は『映画 暗殺教室』の35万人、以下『ストロボ・エッジ』の28万人、『映画 ビリギャル』の22万人と”若い層”に向けた作品が好結果を残している。本作の時代背景は1980年代とやや古く、どこまで若年層を取り込めるかがポイントだが、恋愛要素は含まれており大きな障害にはならないだろう。堤監督&東宝は『劇場版 SPEC』シリーズや『トリック』シリーズなど人気シリーズが多く、実績十分。
約260館での上映。主演の松田に、元横綱・千代の富士の次女でモデルの秋元梢と熱愛報道が出たり、完成披露試写やカップル限定イベントでも“恋愛トーク”を繰り広げるなど“若い層”を意識したプロモーションもヒットのセオリー通り。30代後半〜40代に向けても「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)、や「フレンズ」(レベッカ)、「恋におちて -Fall in love-」(小林明子)など懐かしの名曲が多数使用されていることをアピールしており抜かりはない。さらに原作は多くの芸能人も絶賛するなど死角は少ない。『シンデレラ』打倒の一番手はこの映画。(後編へ続く…)
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