(…“2”より続く)
ソニー・ピクチャーズの目玉は
『ゴーストバスターズ』再映画化
昨年の年間総興行収入シェアで「負け組」となったメジャースタジオ4社は、今年以降どんなラインアップ戦略で挑むのか。ワーナー・ブラザース、20世紀フォックスに続き、ここでは昨年5位のソニー・ピクチャーズ(シェア8.4%)を取り上げます。
ソニー・ピクチャーズで今年の目玉といえるのが『ゴーストバスターズ』だ。80年代に2作が作られたSFアクションを女性主人公に代えて再映画化。主役にはアメリカで人気のコメディエンヌ、クリステン・ウィグとメリッサ・マッカーシーを起用した。大ヒットすればシリーズ化されていくだろう。
また人気シリーズ作が『インフェルノ』で、ダン・ブラウン原作、トム・ハンクス扮する宗教象徴学者ラングドン教授が活躍する歴史ミステリー。過去には『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』と2作作られ、復活するのは7年ぶりとなる。デンゼル・ワシントン、クリス・プラットなどが出演する『荒野の七人』のリメイク『マグニフィセント・セブン』も控える。世界的に人気のスマホ・ゲームキャラをCGアニメ化した『アングリー・バード』も勝負作だ。
17年は今年よりラインアップが充実している。まずはスティーブン・キング原作『ダーク・タワー』の映画化。原作は全7部構成になっており、シリーズ化を視野に入れた1作目だ。
14年ぶりにウィル・スミスとマーティン・ロ−レンスのコンビが復活する『バッド・ボーイズ3』、マーベルと共同製作を行うことで『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でまずお披露目される新『スパイダーマン』、95年に作られたアドベンチャー映画の再映画化『ジュマンジ』、バービー人形を題材にした実写映画『バービー』が控えるのをはじめ、『バイオハザード6』『イコライザー2』も予定されている。
同社は昨年、元20世紀フォックス重役のトム・ロスマンが会長になってから、ラインアップ戦略を強化している。(“4”へ続く…)(文:相良智弘/フリーライター)
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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